エマルジョン燃料を使うことのメリットは、「コスト削減」と「環境保全」の2つ。負担となっている燃料費負担が減るうえに、CO2排出量なども削減でき、広報活動に有効活用すれば企業ブランディングにもなります。

エマルジョン燃料を使うことの一番のメリットは燃料費の削減です。水を加えることで、微爆発により、完全燃焼に近い燃焼をします。それにより、“これまで以上によく燃える”ようになるため、燃料の必要量が減って燃料費を減らすことができます。
燃料:水=70:30のエマルジョン燃料(※)を使用する場合、燃料は約30%少なくなります。ここにエマルジョン燃料製造コストや装置償却を差し引いても、
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※AITエマルジョン燃料製造装置における標準混合比率です。
少ない燃料でもよく燃える
エマルジョン燃料の粒子は、油で水を包んだものです。外側の油が燃えると中の水が沸騰して微爆発を起こし、燃料はさらに細かい微粒子となります。これによって、燃料のみを燃焼していたときよりも空気と接触する表面積が約3,000倍にも増えるため、燃料が少なくなっても非常によく燃えます。
熱交換率がいいから燃焼効率がいい
燃料の不完全燃焼をできるだけ減らすため、ボイラーでは通常、外気から多めの空気を採り入れて燃料を燃やしています。しかし外気は常温あるいは冷気であり、採り入れるごとにボイラー内の温度が下がってしまうため、燃焼し続けるには常に空気をあたためなければなりません。
しかしエマルジョン燃料は30%の水が含まれて燃料が70%まで減るため、その分だけ燃焼に必要な空気の量を減らすことができます。採り入れる空気の量が少なくなれば、空気をあたためるための熱エネルギーの必要量が減り、その熱エネルギーをそのまま燃焼に回せます。そのため、ボイラーを効率よく稼働させることができるのです。
潜熱の損失が少ない
燃焼に必要な空気が少なければ、ボイラーから排出されるガスの量も減り、ゆっくりと排出されていきます。そのため潜熱(※)の損失を少なくすることができ、排出ガス温度も下がって、外気を必要以上にあたためることがありません。
※蒸発、融解など物質の変化にともなう熱の損失。

地球温暖化の原因であるCO2や、大気汚染・健康被害の原因となっているNOx(窒素酸化物)・SOx(硫黄酸化物)やPM(煤塵※)は化石燃料および空気の燃焼によって発生するため、燃料使用量を減らせるエマルジョン燃料は地球環境の保全にも大きく貢献できます。
※ばいじん。燃焼による粉塵、黄砂のような土壌。いわゆる「すす」「ちり」のこと。
燃料を70%しか使用しないから・・・ → CO2・NOx・SOxの排出量が減る
CO2・NOx・SOxの排出量は、これまでの70%にまで抑えられます。水からは有害なものは一切発生しません。
燃焼に必要な空気量を減らせるから・・・ → NOxの排出量が減る
燃焼に必要な空気量が減るため、空気中の窒素と酸素による窒素酸化物(NOx)の量が抑えられます。
完全燃焼するから… ⇒ PMの発生を抑えられる
PMは、燃料の燃焼にともなって発生する物質のことで、工場の煙突から出る煙などに含まれる“すす”がこの代表です。従来にあった不完全燃焼がなくなるため、排出ガスに含まれるPMの量を大幅に減らすことができます。
他にも、エマルジョン燃料の使用には
- 廃食油の再利用で資源リサイクル
- CSR活動の一環として企業イメージの向上
といったメリットもあります。


















